5Gを使うためにiPhone12はあり?5Gが使える国内エリアで検証してみた結果(2/2)
実際に5Gのサービスエリアに行ったら、5G接続が出来るのでしょうか?
5Gのスマホを持っている方はさほど多くないと思いますので、現状について知っておきたいと思う方向けに実際に接続できるか東京都内に出向き、検証をしてきましたので、その内容を掲載していきます。
各キャリアはサービスエリアとして公表しているのだからつながることを期待したいが、どうなったのか…
東京都内に検証しにいったら・・・
今回、検証に用いたのはauとSoftbankの5G対応のAndroidスマホを手に持ち、auとSoftbankが公表しているスポットの一部を確認してみました。
先ず出向いたのは、au・softbankがスポット展開をしている東京の銀座駅付近
ぶらぶらと銀ぶらをしながら、電波を探して散策
銀座の交差点付近の一角でsoftbankのスマホが5G表示となったので速度を計測してみたところ、100Mbps程度の速度を観測しました。
周囲でうろうろしてみましたが、Softbankのアンテナの位置を発見することは出来ず明確なポイントを探すことが出来なかったが、半径20m範囲で5Gアンテナ表示となった。
5G表示となった場合でも、いざ通信を始めると4G表示となってしまい、かなり狭いエリアに限定的に電波を出している様です。
一方でauはどうかと言うと、銀座四丁目交差点の和光や銀座三越が立ち並ぶ通りで5Gで接続が出来ました。
接続は出来たものの、速度は4Gより少し早いかなと感じる程度で、softbankの様に下り100Mbpsを観測することもなかった。
auは銀座から新橋方面に向けて移動し、新橋駅前のSL広場でも検証を行ってみた。
そこでは、5G回線らしい500Mbpsといった速度を観測することが出来た。
あるきまわって見ると、SL広場からニュー新橋ビル周辺までエリアとしては構築されており、広い範囲で5Gを体験することが出来ました。
歩きながらの測定でも安定した速度を観測することが出来ましたのでauの5Gユーザーの方はSL広場で試してみては如何でしょうか?
検証した結果
実際の検証は、別の予定の合間に行ったため、実質2日間行いました。
しかしながら、安定した5G通信を体験できたのはこの程度。
イメージが先行している5Gですが、高速通信がどこでも出来るといった夢の話は未だ先の様です。
現状はほんの一部のエリアでしか5Gの恩恵を受けることは出来ませんので、まだまだ先の数年後の話で夢に終わらなああければ良いなといった感じでした。
iPhone12は買いじゃないの?
5Gのエリアからすれば5G対応のiPhone12はスルーした方が良いのでしょうか?
スマホは易い買い物ではなく、数年は使うものなので購入に際しては真剣に検討したいところ
5Gのエリアについてはまだまだ先ですので、5Gの高速通信のためにiPhone12に買い換えるのであれば待ち
そうではなくて、5G対応という点ではなくiPhone12としては4G回線は繋がるので5G回線も使えると現状は考えておいてもいいところ。
iPhone12 Miniについては小ぶりながら5Gに対応しているため、旧iPhone SEが好きだった方向けには買い替えという点でおすすめ出来ます。
5G回線を使っても現状料金は変わらない
現状、5Gのエリアは大手通信キャリア全てで非常に狭い状況なのはご理解いただけたはず。
これに対して大手通信キャリアでは5Gを使える契約をしたとしてもキャンペーンと言う体裁で料金の増額は発生していません。
現在の状況から見てもこのキャンペーンはすぐに終わらず長期化することが想定されます。
料金にさがないのだから、5Gに依らず、欲しかったら買う程度で良いのでは無いかと個人的に思う。
iPhone12に搭載されているチップは、5Gの処理を行える様なスペックになっているため、古い機種の買い替えでというのもあり。
今後の各キャリアの5Gエリアの構築は?
今後、大手通信キャリアが5Gエリア展開について、各キャリアが公表している内容をまとめていきましょう。
この内容は2020年夏に行われた決算会見での発言内容等を参考にまとめたものになります。
NTTドコモ
NTTドコモは、2021年3月までに、全国500都市に5Gエリア展開するとしています。
その中には、全ての政令指定都市が含まれるのでかなりエリアが増えそうです。
au
auでは、2021年3月末に5G基地局を全国で1万局展開を予定し、2022年3月末までには5万局まで規模を拡大する方針。
ソフトバンク
ソフトバンクもauと同様で2021年3月末時点で1万局、2022年3月末に5万局の展開を目指す方針。
注意しておきたい点は?
ここで注意しておきたいのが、auとソフトバンクは既存の4G向けの周波数を5G向けに置き換えてエリアを構築していくという点に注目しておきたい。
これによって、既存の装置を置き換えるだけになるため一気に5Gのエリアが構築出来ますが、既存の周波数帯は連続した周波数帯域を持っていないため高速化が難しい。
実際、LTEと同等の速度になるでしょう。なので、総務省向けのアピールとしてはありだとは思いますが、4Gユーザーからすると使用できる周波数が減ってしまうため、相互にあまりメリットが無いのが実情
楽天モバイルってどうなってるの?
楽天モバイルは4Gの基地局展開と5G基地局を同時にエリア展開を進めていくことになるため非常に困難を極めることが想定されます。
楽天モバイルでは2021年3月までには、全都道府県で5Gサービスをスタートする予定になっている。
これもまた、達成できませんでした。となると総務省もそろそろ黙っていないのでは無いでしょうか?
-
前の記事
5Gを使うためにiPhone12はあり?5Gが使える国内エリアで検証してみた結果(1/2) 2020.10.30
-
次の記事
格安SIMのワイモバイルも料金値下の新プラン発表も割引率が低く見直しか? 2020.10.30