iPhone12のMagSafeを試した結果、Lightning端子がなくなる予感(1/3)

iPhone12のMagSafeを試した結果、Lightning端子がなくなる予感(1/3)

iPhone12での充電方法は、従来のLightningケーブルによる方法に加えて、MagSafeを使った充電方法が採用されています。

MagSafe for iPhoneというシステムは、iPhone12で採用されたAppleの新しい充電システムです。
従来のケーブルを接続する充電方法とは異なり、ワイアレスで充電を行うシステムです。
新たに対応になったMagSafeは一体どの様なものなのでしょうか?
実際に触って見た感想をまとめて行きたいと思います。

MagSafeを使ってみて、その装着感が…

先にも記述したとおり、”MagSafe for iPhone”はiPhone12の発売に合わせて導入されたAppleの新充電システムです。
Magがついている通り、マグネットでiPhone12に装着することで充電する仕組みです。
これまでも様々なメーカーから非接触充電(ワイヤレス充電)が販売されていますが、このタイミングでなぜ?ワイアレス充電なのだろうか?

Appleは、ユーザーの利便性を重視した製品を販売する傾向が強いですが、ワイヤレス充電はユーザーが望んでいるのかは不明です。
AppleがこのタイミングでMagSafeを導入するにはそれなりの利便性があると言うことでしょう。
実際に触って、使ってみるとなんとなくAppleが意図する事が見えてきます。

実際に装着すると装着感は絶妙

iPhone12に搭載された、MagSafeはワイヤレス充電で標準規格となっている”Qi”をベースとしたAppleが独自にノウハウを注入した充電システムです。
このAppleの独自のノウハウとは、磁石を用いた物理的に位置を合わせる機能です。
ワイアレス充電はその構造から電気を送るコイルと受ける側のコイルを正確に合わせることで効率を良くすることが出来ます。この位置合わせをiPhone12本体に内蔵された磁石と充電器側の磁石によって正確に位置を合わせることを容易にした構造になっています。

このMagSafeという名前については、MacBookで採用されていた電源コネクターの名前を引き継いでいるが、コンセプトの磁石を使った接続以外の互換性はなく全くの別物です。

MagSafe充電器とiPhone12の背面のAppleのロゴ辺りを重ねわせてみると、円形のMagSafeがピタッと重なる。心地よい感じです。
iPhone12を持ち上げてみると、MagSafeが外れることなく磁石でしっかりと固定されていることが分かる。
充電しながら使用しても大丈夫です。
その場合は、MagSafeのケーブルの届く範囲といったことになるので、Lightningケーブルで充電しながら使うのと全く変わりはありません。

それから外す際ですが、少しずらす形で力を加えれば磁力が弱まり接続が解除されます。
この力は強力ではなく簡単にズラせるので、強めの力を掛けてしまうとMagSafeが解除され充電できていない状態になってしますので、実際に生活の中で使う際は、ケーブルに足を引っ掛けたり、枕元から落としてしまうなどの力が掛かった場合は、朝起きたら充電が終わってないなどの状況になるので気をつける必要がありそうです。

ケースを付けても使えるのか?

iPhoneといえば、画面割れを気にされる方が多いのでは無いでしょうか?
画面割れの対策としては、衝撃を吸収してくれるケースの装着で対策をされる方がほとんどです。
裸族の方は特に気にすることはありませんが、今回導入されたMagSafeでは、このケースを装着した際の充電についても対策を用意しています。

 

Qi規格でのワイヤレス充電については、ケースを装着した状態でも充電できる様になっていますが、ケースの素材や厚みによっては、充電できなかったり、高速充電にならなかったりすることがあります。

この様な事が起きないようにMagSafe対応のケースが登場しています。
ケースにも導電コイルと磁石での装着機能が付加されていて、ケース越しであっても急速充電が可能なようになっています。

ユーザーの費用負担が多くなる?

この便利そうなMagSafeですが、利便性が向上しますが、オプションで付いてくるのではなく別途購入が必要です。
結果として、充電器やケースなどといったオプションによりユーザー負担が増えてしまうことになります。
具体的には、Appleで販売されるMagSafe充電器は4,500円でケーブル側がはUSB Type-cとなっているため、充電器も別途必要です。
これにケースを付ける場合は、MagSafe対応のシリコンケースは5,500円、MagSafe対応のレザータイプは6,800円となり、MagSafeを利用するには一式揃えるとそれなりの追加費用が掛かります。

さらには、MagSafeの高速充電性能を使うには、20WのUSB Type-cの急速充電器が必要で、Appleからは2,000円で販売されているものを購入する必要があります。
高速充電がなくても問題なければ、お手持ちの18Wタイプでも利用可能です。

なぜ、充電器の話をしたのかと言うと、iPhone12からは充電器は付属していないからです。
付属しているのはLightning端子とUSB Type-cのケーブルとなっています。
ここでお伝えしたいのは、USB Type-cタイプの充電器をお持ちでない場合は、別途購入が必要ということです。
購入して、すぐに充電したいけど…対応してない…とならないように、購入の際は注意しましょう。
Apple純正で問題ありませんが、純正でも採用されているAnker製品でもいいと思いますので好みに合わせて充電器を用意しましょう。