iPhone12 iPhone12Proを格安SIMで利用できるのか?検証結果まとめ

iPhone12 iPhone12Proを格安SIMで利用できるのか?検証結果まとめ

2020年10月23日に発売されたiPhone12とiPhone12Proは念願の5G対応となったiPhone初のモデルです。
大手通信キャリアで利用するには、5G通信が可能な契約をする必要があります。
iPhone12/iPhone12Proを格安SIMで使う場合、5Gを提供している格安SIMは現状無いので、4G回線を利用する事になる。
この記事では、格安SIM各社がiPhone12/iPhone12Proの動作検証を行った結果をまとめていきますので、iPhone12/iPhone12Proの購入を検討されている方の参考になればと思います。

格安SIM各社のiPhone12/iPhone12Pro動作確認状況

格安SIM各社は、10月23日に発売されたiPhone12/iPhone12Proは年度末商戦に向けた目玉商品です。
各格安SIM会社では対応状況を随時更新しています。
現在確認した格安SIM会社の確認状況を以降に掲載致しますので参考になさって下さい

IIJmio

IIJmioは、ミオでおなじみのインターネットイニシアティブが提供するMVNOサービス
IIJmioでは、10月23日にiPhone12/iPhone12Pro両機種の動作検証を速攻で実施しています。
ドコモ回線、au回線、eSIMのいずれも問題なく使用可能だったとのこと。

しかしながら、iPhone12/iPhone12Proともに契約タイプ(利用通信キャリア)に合わせた「APN構成プロファイル」の設定が必要になります。

mineo

マイネオは、オプテージが提供するMVNOサービスです

mineo(マイネオ)でも、10月23日にiPhone12/iPhone12Pro両機種における動作確認を実施しています。
Dプラン(ドコモ回線)、Sプラン(ソフトバンク回線)、Aプラン(au回線)のいずれも問題なく使用可能だったとのこと。
しかし、au回線で使われている黒色のnanoSIMカードはVoLTE非対応のカードのため動作は対象外とのこと。
こちらもiPhone12/iPhone12Proともに契約タイプ(利用通信キャリア)に合わせた「APN構成プロファイル」の設定が必要になります。

OCN モバイル ONE

OCNモバイルONEはNTTコミュニケーションズが提供するMVNOサービスです
OCN モバイル ONEでも、10月23日にiPhone12/iPhone12Pro両機種における動作確認を実施しています。
どのプランでも問題なく動作したという。
ちなみにOCNモバイルONEはNTT系のためドコモ回線のみになります。

こちらも他の格安SIMと同様にiPhone12/iPhone12Proともに契約タイプ(利用通信キャリア)に合わせた「APN構成プロファイル」の設定が必要になります。

LINEモバイル

LINEモバイルはLINEとソフトバンクが出資するMVNOでは、10月23日にiPhone12/iPhone12Pro両機種における動作検証を実施しています。
結果は、iPhone12/iPhone12Proいづれも問題なく使えるとのこと

こちらも他の格安SIMと同様にiPhone12/iPhone12Proともに契約タイプ(利用通信キャリア)に合わせた「APN構成プロファイル」の設定が必要になります。

BIGLOBEモバイル

BIGLOBEモバイルは、ビッグローブが提供するMVNOサービスです
BIGLOBEモバイルでは、10月23日にiPhone12/iPhone12Pro両機種における動作確認を実施している。
au回線、ドコモ回線共に問題なく動作したという。

こちらも他の格安SIMと同様にiPhone12/iPhone12Proともに契約タイプ(利用通信キャリア)に合わせた「APN構成プロファイル」の設定が必要になります。

イオンモバイル

イオンモバイルは、イオンリテールが提供するのMVNOサービスです

イオンモバイルでも、10月23日にiPhone12/iPhone12Pro両機種における動作確認を実施している。
ドコモ回線、au回線共に問題なく動作したという。

こちらも他の格安SIMと同様にiPhone12/iPhone12Proともに契約タイプ(利用通信キャリア)に合わせた「APN構成プロファイル」の設定が必要になります。

UQ mobile

UQ mobileは、KDDIと沖縄セルラー電話が提供するMVNOサービスです

UQ mobileでも、10月23日にiPhone12/iPhone12Pro両機種における動作確認を実施している。
au回線のみになるが問題なく動作したという。

しかし、au回線で使われている黒色のnanoSIMカードはVoLTE非対応のカードのため動作は対象外とのこと。
こちらもiPhone12/iPhone12Proともに契約タイプ(利用通信キャリア)に合わせた「APN構成プロファイル」の設定が必要になります。

iPhone12とiPhone12Pro買っても格安SIMでは5Gの恩恵なし?

格安SIM各社で動作確認が進められていますが、それってどういうことなのかご存知でしょうか?
格安SIMでは大手通信キャリアの無線設備を借り受けてサービスを提供していますので、大手通信キャリアとの契約によります。
?何が言いたいの?
そう感じた方も居るのでは無いでしょうか…

実は、ここに落とし穴があるんです。
格安SIM会社の動作確認は、iPhone12とiPhone12Proに既存のSIMカードを挿入して使えるかを確認しただけになるんです。
5Gのネットワークを使って動作確認する場合、5Gネットワークとも格安SIM側は大手通信キャリアと回線借用契約をしなければなりません。
その分追加料金が掛かるんです。
実際にMVNOで5Gを提供しているLinksMateは5G接続をオプションとして提供しています。

なので、5Gの高速通信に対応したiPhone12とiPhone12Proを入手したとしても、格安SIM会社によっては4Gまでの通信速度になります。
iPhone12とiPhone12Proが使えるってだけで、5Gの速度までは確認出来ていないのが実情です。

さらには、5Gの高速通信の恩恵を受けると、格安SIMで提供されている料金プランでは瞬殺でデータ容量を超過してしまいます。
恐ろしや。。

さらにiPhone12とiPhone12Proは最速にならないって?

さらには、iPhone12とiPhone12Proの対応している周波数と、日本国内で利用可能な周波数を比較してみましょう

日本国内利用可能バンド iPhone12とiPhone12Pro対応バンド
5G(NR) n77,n78,n79,n257 バンドn1,n2,n3,n5,n7,n8,n12,n20,n25,n28,n38,n40,n41,n66,n71,n77,n78,n79
4G(FDD-LTE) バンド1,3,8,11,18,19,21,26,28 バンド1,2, 3,4,5,7,8,11,12,13,14,17,18,19,20,21,25,26,28,29,30,32,66,71
4G(TDD-LTE) バンド41,42 バンド34,38,39,40,41,42,46,48

ご覧頂くと分かると思いますが、5Gの周波数の中で一番速度が出せるバンドn257に対応していません。
日本国内ではより高速通信が可能なバンドに対応していませんので、日本国内ではiPhone12/iPhone12Proは最速端末では無いのです。

しかしながら、iPhoneユーザーが好むカメラや動画の美しさは更に磨きを増しています。
通信速度を気にしないのであれば、iPhone12/iPhone12Proは買いだと思います。
また、5Gの恩恵を受けたければiPhone12/iPhone12Proは今の所なしになります。

そのあたりは、ユーザーの皆様の好みによりますので参考にしていただければ幸いです。