ソフトバンクは3ブランド化し、何を目指しているのか?(2/2)

ソフトバンクは3ブランド化し、何を目指しているのか?(2/2)

ソフトバンクの新料金プランは4G、5Gは「メリハリプラン」に統合され同一料金となっており、NTTドコモの4G、5G別で料金差が100円あるなど、思いきりに欠ける部分がありましたが、ソフトバンクは思い切りデータ制限無制限で4G,5G両方使える様になりました。
かなり、ソフトバンクの料金プランは頑張ったと評価出来ますが、テザリングについては制限があります。
それらの背景について、見ていきましょう。

データ無制限でも、テザリングは制限あり…?

NTTドコモの新料金プランでは、4G、5Gが別料金プランとなり、料金差は100円と微妙な形となっています。
これらを受け、ソフトバンクは4G、5Gのプランを「メリハリプラン」に統合し、料金も同一となっています。
併せてデータ無制限となっており、かなり頑張っています。
テザリングについては、残念ながら制限があり、30GBまでとなっています。

これらについては、やはりユーザー数が大きなポイントで、無制限のプランが理解されユーザーを確保できれば5Gに対して追加料金を取らなくても対応可能と判断したとのこと。
これらについては、「Softbank on LINE」を通じて評価された先にあるかと思うのでこのプランの是非については今後の展開を静観しておきたいと思います。

無制限プランを提供してもインフラは対応しているのか?

容量無制限にするには、インフラの設備が十分でないと提供出来ないと思われますが、なぜこのタイミングで容量無制限の提供を決断されたのでしょうか?

この点について、ソフトバンクは元々のメリハリプランは50GBの制限がありましたが、動画見放題があったので、実質的にはデータ無制限と同じ状況で何ら変わりは無く、インフラ的にも特に問題はないとのこと。
これまでのメリハリプランでデータを取れた事により、サービス提供が可能と判断可能であった模様。

しかしながら、30GBの制限がテザリングにはあります。
理由としては、無制限の回線にPC等のサーバーを接続して通信されることを想定すると、ネットワークに負荷が大幅に掛かってしまうことを防ぐ事が目的となっています。

3ブランド化して、ミニフィットプランはどうなる?

3ブランド化して全体的にシンプルな料金体系になったように見えますが、ミニフィットプラン(使用容量によって料金が変動するプラン)が残るようです。
これは一体どの様なことなのでしょうか?
このミニフィットプランは5Gにも対応しており、ソフトバンクブランドで小容量、低価格のプランを選びたい方に合わせて現状そのまま取り扱うとしています。
しかしながら、今後の状況によっては変更をする意向の様です。

結局、ブランドってなんなの?

ソフトバンクは今回3ブランドとして見直しを図りましたが、そもそもソフトバンクが考える「ブランド」とは、一体何なのでしょうか?

MNO、MVNO、サブブランド等様々な呼び方がありますが、すべてソフトバンクのブランドとすることで、ソフトバンクのブランド内でのプラン変更=MNP手数料が掛からないといったメリットが大きいと思います。
ソフトバンクの「ブランド」の考え方については、「ブランド」=料金イメージやカテゴリー分けをユーザーの方々がどの様に受け止めどの様に支持を受けるかによって今後変わっていくものと考えている様です。
よって、「ブランド」は明確な定義としては、料金体系やサポート体制等をソフトバンクとしては棲み分けを行い、ユーザーがどう判断するかによってブランドを育てる、もしくは統合、廃止もあり得るといった感じのようです。

これまでの電話からスマートフォンのデータデバイスへ変化してきて、これからは様々デバイスへの搭載も考えられます。
それらに合わせて、「ソフトバンク」「Y!mobile」「Softbank on LINE」の3ブランドがどの様に育っていくのか?変貌を遂げるのか大変興味深いです。