格安SIMを低速でも容量無制限で使う方法とは?
格安SIMを選ぶ際に気を付けたいのは通信速度です。
かといって高速になれば、おのずと通信量が増えるという事になります。
通信量が増えれば月々のデータ容量が大きいタイプを選ばないと行けません。
折角、格安SIMを選んで月々の費用を抑えようとしているのに、かえって高額になってしまっては勿体ないです。
これらの問題に対して、有効なのがバースト転送機能があります。
このバースト機能を提供している格安SIMを選ぶ事で、より月々の費用を抑える事が出来るようになります。
バースト機能とはいったいどういうものなのか?
どの格安SIMで提供されているのか?
それでは、これらを詳しく見ていきましょう!
バーストモードって、何?
バースト転送モードという名前で紹介していますが、各格安SIM各社でのサービス名は様々で特に定義されているものではありません。
便宜上、良く使われている名前でこの記事では紹介していきます。
具体的な内容は、通常の通信状態(特に速度モードが無い場合はこちらに該当)と低速モードを切替える機能の事を言います。
通常の通信状態をバーストモードや高速モード、ターボモードと呼び、それ以外を低速モード、バーストモードOFFなどと呼び分けて使います。
通常モードでは、格安SIMを契約した回線容量(3GBや6GBなど)を消費します。
低速モードでは、128kbpsや200kbpsの速度制限が掛かりますが、格安SIMで契約している回線容量を消費しません。
このバースト転送モードを上手く使う事で、LINEのメッセージなどの速度を余り必要としない通信のデータ消費を削減する事が出来ます。
これによって、格安SIMで月々のデータ容量タイプをワンランク下げて契約する事も可能になり、月々の費用を大幅に抑える事が可能です。
バースト転送機能を使うコツ
バースト転送機能の使い方のコツとしては、ブラウザやアプリの起動時はデータ通信量が多いので、ブラウザやアプリを事前に起動しておく事で、起動時以降のデータ通信量が少ない時にバースト転送モードを起動する事でストレスなく通信がかのうです。
うっかり、アプリの起動を忘れてしまうと、アプリが全く起動しないかかなり時間が掛かる事になってしまいます。
慣れてくると、Wi-Fiなどの環境下で必要なアプリを起動しておいて、移動時は低速モードでやり過ごすという方法を使う事で、最低限の回線容量の契約でデータ無制限(ノーカウント)に使う事も可能です。
このバースト転送モードを使うには、各格安SIMから専用アプリが展開されている場合が多く、このアプリを使う事で回線のモードを切り替えることが可能になっています。
データノーカウントで格安SIMはつぶれないの?
バースト転送モードでデータ容量がノーカウント扱いになってしまっては、格安SIM会社は儲けが出ず、破綻してしまうのでは?という心配をされる方も居るかも知れません。
ここが「ミソ」なんですが、格安SIM各社は大手通信キャリアから回線容量で大手通信キャリアから回線を借り受けています。
格安SIM会社は経営するためには、回線を借りる費用とそれらを運用する経費、広告費などが掛かります。
そのため、大手通信キャリアから借り受ける回線容量はユーザー当り最低限の速度(128kbps等)で試算し、実際の利用状態を見て借りる回線容量を常に見直しています。
回線を借りる費用は10Mbpsで50万円~60万円(大手通信キャリアのMVNO向け資料より)掛かります。
格安SIM会社としては、出来るだけ大手通信キャリアから借り受ける回線容量費用を抑える事が出来れば利益が出るので、バースト転送モードを設け、低速のユーザーを多くする事で借り受ける回線容量費用を抑える事が可能という裏事情があるんです。
バースト転送機能が使える格安SIMはどこ?
では、どの格安SIMで契約すれば、実質データ無制限の恩恵を受ける事が出来るのでしょうか?
格安SIM会社は、20~30社存在するので、そのすべてを網羅して調べるのはとても大変でした。。(+o+)
ここからは、バースト転送機能が使える格安SIM会社を紹介していきます。
IIJmio
IIJmioでは、エコプランでバースト転送機能が利用可能です。
エコプランには「ミニマム」と「スタンダード」の2種類があります。
・エコプランミニマム(最大3GB):最大900円/月
・エコプランスタンダード(最大7GB):最大1,700円/月
の料金で利用が可能で、これに音声通話(電話番号)を付けると+700円/月になります。
上記条件を超えた場合は、容量の追加は出来ませんが、200kbpsで継続して通信は可能です。
「みおぽん」アプリを使う事で、高速/低速の切り替えが可能になっていて、低速時は200kbpsでデータ容量はカウントされません。
エキサイトモバイル
エキサイトモバイルの特徴としては、細かな段階制プランがあり、複数のSIMカードコースが充実しています。
エキサイトモバイルは回線を直接大手通信キャリアから調達している訳ではなく、IIJから回線の提供を受けています。
このため、IIJmio同様のサービスを受ける事が可能です。
低速データ通信の場合は200kbpsとなり、3日あたり低速データ通信量が366MBを超えると制限が掛かります。
この点についてはIIJmioより劣る点です。
高速データ通信と低速データ通信の切り替えについては、エキサイトモバイルのマイページで設定の切り替えが可能になっています。
OCNモバイルONE
OCNモバイルONEはNTTコミュニケーションズが提供する格安SIMで、高いシェアを誇っており、安心の格安SIM会社の1つです。
OCNモバイルONEでは、節約モードON/OFFにてバースト転送機能を切り替えます。
節約モードONの時には低速になり、150kbpsの通信速度になりますが、通信容量は消費されません。
切り替えにはOCNモバイルONEアプリから行います。
OCNモバイルONEアプリでは、利用量や残量、契約情報、音声SIM利用状況、契約変更が可能なため、とても評判が良いアプリです。
mineo
mineoは大手通信キャリア3社(docomo、au、softbank)から回線を選ぶ事が可能な格安SIM会社です。
データ容量を家族で分け合える「パケットシェア」、誰とでも容量を贈り合える「パケットギフト」など機能面で様々なサービスを提供しています。
mineoの場合は、mineoスイッチという名前でバースト転送機能をON/OFFする設定の切り替えが可能となっています。
設定は、maineoアプリからmineoスイッチをONにする事でデータが節約されるようになります。
この時の通信速度は200kbpsになり、データ消費がされなくなります。
nuroモバイル
nuroモバイルの特徴は料金プランがとてもシンプルでS/M/Lの3タイプ
また、他に無いサービスとしては、翌月のデータ容量を前借りできる機能があります。
nuroモバイルのデータ転送バーストモードについては、データ容量を減らさない低速モードへの切り替えを行う方法ではありません。
月の容量を消費した場合、200kbpsの速度制限が掛かりますが、200kbpsだと初期表示に時間が掛ってしましますが、それらを緩和するために初期データ時にはブースト転送機能が働き、初期表示をスムーズにすることが可能です。
NifMo
NifMoはニフティが提供する格安SIMで、コスパを重視していることが特徴です。
MifMoについてもnuroモバイル同様にバースト転送機能は、月の容量上限を超えた場合に適用される機能になります。
速度制限が掛かった場合は、150Mbpsでの通信となりますが、初期表示時のデータ通信にはバースト転送機能が働き、一時的にスムーズに表示させることが可能です。
楽天モバイル
楽天モバイルは「スーパーホーダイ」のプランが特徴的で、最大受信速度が1Mbpsで使い放題というもの
この「スーパーホーダイ」の月額料金は1,480円となっておりとても速度を気にしない方におすすめです。
通信開始時のバースト転送機能はAPN設定が「rmobile.co」となっている方のみ対象で、最初の75KB分が高速になります。
このバースト機能は速度制限時にも有効です。
おすすめの格安SIMはどれ?
様々な情報を見ていると、結局どの格安SIMが良いのか良く分からなくなってきますよね。
ここでは、バースト転送機能を使う事でデータ容量を低くすることが出来ますので、3GB/月の月額料金で比較して、おすすめの格安SIMを紹介していきたいと思います。
3GB/月で最安なのは…
月の容量を約3GB、音声通話SIMありとすると下記の様になります。
・IIJmio:1,600円
・エキサイトモバイル:2,300円
・OCNモバイルONE:1,480円
・mineo:1,510円
・nuroモバイル(2GB):1,400円
・NifMo:1,600円
・楽天モバイル:1,600円
ここで、おすすめの格安SIMは「OCNモバイルONE」です。
キャンペーンプランや月々の料金、速度についても使用に差し支えない程度ですので、OCNモバイルONEが1推しです!
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