3キャリア値下げでMVNOの生き残り競争激化!(2/3)
大手3キャリアの値下げに続き、大手キャリア傘下のMVNOがサブブランドになったことで、大手キャリアとの料金調整の結果、小容量のプランの値下げが相次いでいます。
この状況で、純粋なMVNOはどの様になるのでしょうか?
キャリアの値下げとサブブランド化がMVNOへ襲いかかる!
MVNOは大容量には弱く、小容量で格安なプランが豊富です。
大手3キャリアの料金値下げだけであれば棲み分けが出来ていたので小容量のユーザーは確保出来ていたはずでした。
しかしながら、MVNOの得意とする小容量に対してキャリア傘下のY!mobile、UQモバイルはサブブランドとして、キャリアの料金値下げに合わせて料金の棲み分けや適正化が図られる事になり、小容量についても純粋なMVNOを苦しめる方向になりました。
純粋なMVNOのメインはやはり3GB前後の小容量のプランになりますが、Y!mobileは1,980円、UQモバイルは1,480円のプランを提示してきているため、純粋なMVNOはかなり厳しい状況に陥っています。
大手3キャリアの新料金は2021年3月から順次提供となっていますが、既にサービスしているY!mobileやUQモバイルの料金プラン改定は2021年2月からとなっていて純粋なMVNOは緊急に対策を取らなければならない状況になっています。
サブブランドの料金はお得?
UQモバイルの3GBで1,480円の新プランはかなりMVNOに対する影響は大きい
Y!mobileは光回線とセットだと1,480円にはなるのですが、単独で1,480円という料金はかなりお得です。
純粋なMVNOのIIJmioでは、3GBのミニマムスタートプランでは1,600円と120円高く、mineoのau回線の3GBプランでは1,510円と30円高くなっています。
純粋なMVNOの価格はY!mobileでは太刀打ちができそうですが、UQモバイルの場合は料金的に敵わない。
下の表は、IIJmioの料金体系図になっています。
Y!mobileやUQモバイルはMVNOの位置づけからキャリア傘下のサブブランドとなっていますが、その事による料金の値下げが多く取り上げられていますが、このことによる大きな差は速度です。
MVNOの場合、キャリアから回線を借り受け、ユーザーで共用して回線を使うため、混雑時は借りている回線の容量によって低速になります。
しかしながら、Y!mobileやUQモバイルはキャリア傘下となることで、この回線を借りる形態からキャリアと同じ回線構成になるため、速度のボトルネックが無くなります。
このことによって、料金面だけでなく、通信品質も向上するのがキャリア傘下のサブブランド化をしたMVNOのY!mobile、UQモバイルです。
これらを知っていないユーザーも多いとは思いますが、このことをMVNOユーザーが知ったら、速度のボトルネックがなくキャリアと同じ速度品質があるとすれば間違いなく、MVNOを抜けてしまうでしょう。
純粋なMVNOが状況打破をするために
先の記事で記述しましたが、MVNO委員会が総務省に意見書を提出し緊急に改善を求めているのは、これらの背景からくる純粋なMVNOの生き残りを掛けた「接続料の見直し」「音声通話の卸料値下げ」を早期実施に向けた働きかけになります。
総務省のアクション・プランでは3年間で5割減を謳っていますが、この状況で3年も経ってしまえば、日本国内の残る純粋なMVNOはほとんどいなくなってしまうのでは無いでしょうか?
現状では、音声通話の卸料は30秒20円のままで、アクション・プランを前倒しで行って欲しいと言ったことが要望の主たる無い様になっています。
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