ドコモのアハモ(ahamo)は安いだけ？注意点をまとめてみた結果

既に様々なメディアからドコモのアハモ(ahamo)について、報道されています。
20GB、月額2,980円、4G+5Gのネットワーク利用可能、1回5分の無料通話付き、海外ローミング82ヶ国が追い金なしで利用可能。

かなり魅力的なプランですが、ことわざにあるような「甘い蜜には毒がある」といったものなのでしょうか？
料金だけに目が行ってしまい、重要なことを見逃していないでしょうか？
今回、ドコモカラ発表された新料金プランのアハモ(ahamo)は、ドコモでは今までに無かった料金プランとなっていますので、見落としがないか一旦整理して、注意点等を簡単にまとめておきたいと思います。

ドコモの新料金プラン「アハモ」(ahamo)の注意点は？

NTTドコモから2021年3月から提供予定となっている、新料金プラン「アハモ」(ahamo)ですが、Webからのオンラインでの契約に絞った形で、中容量の20GBを月額2,980円で利用可能というプランです。

この料金で、20GBの容量だけではなく、1回5分の国内の通話が無料であったり、特に追加オプションの契約を行わなくても海外ローミングが82ヶ国で利用可能など、魅力が満載な新料金プランとなっています。

ドコモが提供しているからと言って、今までの料金プランとは異なる点が多く、注意しておきたい点についてはあまり触れられていません。
今までの契約方法とは全く異なるので、契約形態から注意点を見ていきましょう！

申し込み契約は全てオンライン

ドコモの新料金プラン「アハモ」(ahamo)の主なターゲットは、デジタル・ネイティブ世代の若者層を対象としています。
デジタル・ネイティブ層を対象としていることにより、今までのドコモショップや量販店での契約には対応していません。
新規申し込み、各種手続きは全てオンラインでWebもしくは専用のアプリで完結する仕組みとなっています。

しかし例外もある。
スマホの盗難や紛失時の緊急時にはオンラインでの手続きができないため、専用の電話窓口などで対応する予定となっていますのでご安心を。

今まで、ドコモショップや量販店で契約や機種変更をされていた方にとって、不安感は拭えません。
自身でWebでの手続きが出来るデジタル・ネイティブ世代のみの料金プランとなります。
これらについて苦手なデジタル・ネイティブ世代も少なくないため全ての若者を対象とすることは難しそうです。

契約の条件としては、20歳以上という条件以外はないため、オンラインでの手続きに不安を感じない全ての世代で契約出来るプランなので、実際は多くの世代でメリットがありそうです。
既存のドコモの契約では13歳以上であれば本人名義での契約が可能でしたが、新料金プランの「アハモ」(ahamo)では20歳未満の方の場合は契約ではなく利用者としての登録は可能となっています。

実際に20歳未満の子供が既に契約していて、新料金プラン「アハモ」(ahamo)を契約する場合は、契約者を事前に20以上の親権者等へ変更を行っておく必要があります。
20歳以上の名義に変更してからアハモ(ahamo)を契約して、利用者を子供にする手間があります。

FOMA(3G)エリアは使えない

アハモ(ahamo)で利用するネットワークは4G(Xi LTE)エリアと5Gエリアになり、スマホが3G対応であってもFOMA(3G)のエリアでは利用はできません。

現状ドコモのエリアでFOMA(3G)しか使えないエリアはごくわずかではありますが残っています。
FOMA(3G)しか使えないエリアは、主に海上エリアで残っています。
アハモ(ahamo)を契約した場合、FOMA単独のエリアでは圏外となってしまうことは抑えておきましょう。(ドコモの5G契約した場合と同じ問題です。）
※対象となるエリアデータはこちらから

海外ローミング利用時の注意点

新料金プラン「アハモ」(ahamo)では、海外ローミングを追加料金、手続きなしで82ヶ国(地域)で利用可能です。
しかしながら、この「アハモ」(ahamo)はオプションで国際ローミングの設定は無いため、82ヶ国に限定されてしまう欠点があります。
対象となる国と地域以外に渡航される際は、別にSIMを契約するか、モバイルWi-Fi等を契約する必要があります。

また、海外での利用は期限が設定されており、国際ローミングが15日連続で超えた場合は通信速度に制限が掛かります。
具体的な速度制限がどれくらいになるかは明確になっていませんが、流れからすると1Mbpsとなると予想されます。

ドコモと契約していてもMNPを行う必要がある

ドコモの新料金プラン「アハモ」(ahamo)は、ドコモと既に契約しているにも関わらず、MNP手続きによる契約変更が必要です。

なぜ？同じ会社なのにMNP？
とても疑問に思いますよね。
ドコモではシステムが異なるとしていて、当初はこのMNP手続きを必要とする様です。
恐らく、ドコモも他社同様のサブブランドを立ち上げようと準備をしていたのではないかと思われます。

既にドコモで契約している方の具体的な手順としては
①ドコモでMNP転出の手続きを行う
②MNP予約番号を使って、アハモ(ahamo)の新規契約を行う

この際に必要となるMNP転出料、契約解除料等の事務手数料は無料になります。
アハモ(ahamo)では、新規の事務手数料を無料としているので、手数料は一切掛かりません。

この既存のドコモユーザーがMNPを行う矛盾については、ドコモは2021年5月目処にシステム改修を行う予定となっており、システム改修が済めば手続きは簡易なものになるようです。

ドコモの今までの割引が対象外になる

アハモ(ahamo)は、既存の料金プランと比較してかなり値下げをしています。
そのため、既存の料金プランで受けていた各種割引が対象外となってしまいますので注意が必要です。

対象外となる割引は以下の通り

• ファミリー割引
• みんなドコモ割
• dカードお支払割
• ドコモ光セット割

ここで家族で契約されている方にとっては、ファミリー割引についている「家族内通話無料サービス」についても新料金プランの「アハモ」ahamoにプラン変更すると対象外となってしまうので注意が必要です。

アハモ(ahamo)については、個々の契約となるプランのため、複数の契約を一括で請求する事に対応していません。
この場合、NTTファイナンスから提供されている「おまとめ請求」を利用することによって、請求をまとめる事が出来るので、参考まで。。。

この様な部分については、まだドコモの準備が出来ていない模様ですが、システム改修によって様々な課題に対して対処するようですので、今後の改善に期待したい。