格安SIMを料金やキャンペーンで比較して陥る低速度の罠

格安SIMを選ぶ際には先ず、自分がどれくらい月に容量を必要かを知っておく必要があります。
そのうえで、3GBであれば3GB付近で料金を比較して格安SIMを契約してしまう人が多いのではないでしょうか?

格安SIM=「安さ」を追い求める事は全く問題ではありませんが、安さには訳があるのを知っておかないと、契約してからまた変更すると解約料や事務手数料等が掛かり、結果として損をしてしまう事になりかねません。

また、新学期や新社会人等、新たな生活が始まるの3~4月に時期は特に格安SIM各社からお得なキャンペーンが展開されていて、ついついその情報に踊らされて格安SIMを契約してしまう方も多いのではないでしょうか?

ではなぜ、料金やキャンペーンで比較して契約するのは良くないのでしょうか?

格安SIMを料金やキャンペーンで選んではいけない理由

格安SIMを調べる際には、価格COMやネット上の情報で広告やキャンペーンなどで「今なら端末実質0円」「キャッシュバック」「1年間データ容量追加」「月額料金割引」などの言葉が多く見受けられます。

それらのサイトの多くで掲載されていないのが、「速度」の情報です。
格安SIMは速度が大手通信キャリア並みに出るのはごくわずかです。
それらのネガティブ情報を掲載しても、特にメリットはなく契約にはつながらないので掲載するはずがありません。
そんなキャンペーンを見て、「お得そうだから」「CMでやってるから」などの理由で契約すると後で損をしてしまう結果になってしまいます。

では、なぜ格安SIMの速度は遅いのでしょうか?

格安SIMで速度が出ない訳

格安SIMはMVNOと呼ばれる通信事業者で、大手通信キャリアから設備を借りる事でサービスを提供しています。
大手通信キャリアから設備を借りる際には、大手通信キャリアの設備と格安SIMの設備間に回線を接続して借り受けます。
その借り受ける回線の容量に応じて格安SIM会社は大手通信キャリアに料金を支払う訳です。
その格安SIM会社が支払う料金を格安SIMユーザーがシェアして回線を使う形になります。

格安SIM会社は大手通信キャリアから10Mbpsをおおよそ50~60万円で借り受けます。

詳細は大手通信キャリアのサイトでMVNO向けの契約情報が提示されていますので、気になる方は調べてみると面白いかも知れません。(下にリンクを貼っていますので、良ければ^^)
見て頂けると分かりますが、回線容量以外にも様々なオプションが用意されていて、それらを追加していくと格安SIM事業者はそれなりの費用を支払う事になります。

これらの費用をユーザーでシェアし、回線もシェアする訳ですから、50万円の費用を1,980円のユーザーでシェアするには255人のユーザーが少なくとも必要です。(実際は会社を運営する費用がありますのでより多くのユーザーでシェアする事になります)
10Mbpsを255人でシェアした場合、一人当たりの通信速度は…約40kbpsとなります。
大手通信キャリアで速度制限が掛かった場合の速度は128kbpsですので、殆ど繋がらない、電話もつながらない状況になります。

これらの理由から、格安SIMは料金は安くなりますが、速度は出にくい仕組みになっています。

大手通信キャリアのMVNO事業者向け契約事項

・docomoの場合はこちら
・auの場合はこちら
・softbankの場合はこちら

格安SIMをキャンペーンだけで契約してはいけない訳

格安SIMは大手通信キャリアよりも契約の縛りが少ない傾向にありますが、こと「キャンペーン」による契約となると1~2年間の契約の縛りになっているものが多いです。
一部の格安SIMのキャンペーンでは大手通信キャリア以上の3年などの縛りもあったりしますので、契約時には注意が必要です。

なぜなら、それらの格安SIMの場合、大手通信キャリアから借りている回線容量を少なくすることで経営を成り立たせている場合が多く、1Mbps以下の速度しか出ないことが当たり前です。
常に速度制限が掛かっているイメージですので、繋がらないSIMでしばらく過ごすハメになってしまいます。

格安SIMのキャンペーンはこう選ぶ

格安SIMのキャンペーンや速度について書いてきましたが、それらを踏まえて、キャンペーンを有効に活かせばとても有意義に格安SIMを選ぶ事が可能です。

大きく2つのステップに分けて紹介していきます。

ステップ1:速度が速い格安SIMを抽出

格安SIMの通信速度変化は契約ユーザー数と使っているユーザー数によって刻々と変化します。
格安SIMが大手通信キャリアから借り受ける回線容量については概ね月単位で更新されますが、実際のところ契約状況や混雑状況を見ながら契約の見直しがなされるので、急に改善されることはほぼありません。
ユーザー数が少ない格安SIMの場合、見直しされる機会は少なく、ユーザーから繋がらない等の情報を元に契約を見直す程度です。

格安SIMの速度順位の上位は以下の通りです。

順位 格安SIM会社(回線) 平均速度
1位 UQモバイル(au回線) 18Mbps
2位 OCNモバイルONE(docomo回線) 12Mbps
3位 Y!mobile(softbank回線) 12Mbps
4位 BIGLOBEモバイル(au回線) 9Mbps
5位 IIJmio(docomo回線) 8Mbps
6位 エキサイトモバイル(docomo回線) 7Mbps
7位 LinksMate(docomo回線) 7Mbps
8位 IIJmio(au回線) 7Mbps
9位 楽天モバイル(au回線) 5Mbps
10位 LIBMO 5Mbps

ステップ2:速度と料金からお得なキャンペーンを選択

各格安SIMの平均速度が分かったところで、キャンペーンと併せて見ていきましょう!

UQモバイル

UQモバイルは様々なキャンペーンを行っているので、確認するのが大変です。。

・UQ学割
18歳以下なら3GBで13ヵ月間980円。
さらに18歳以下の方がいる家族もプランMの場合9GB+3GB=12GB/月使えて13ヵ月間は1,480円、プランLの場合14GB+3GB=17GB/月使えて13か月間は2,480円とからりお得になります。

・スマホプランデータ増量
スマホプランS/M/Lのいづれかと通話オプション「かけ放題(24時間いつでも)」「かけ放題(10分/回)」「通話パック(60分/月)」を契約するとプランSは3GB+1GB=4GB、プランMは9GB+3GB=12GB、プランLは14GB+3GB=17GBに13ヵ月間増量されるキャンペーン

・スマホ下取りサービス
新規契約、機種変更、端末追加の契約の際、対象機種によっては下取りされるキャンペーン
スマホを新しくしたい場合で、対象機種を使っている方におすすめですが、下取り価格はさほど高くないので気が向いたらという感じ。
対象機種はこちら

・UQ家族割
このキャンペーンは2016年から継続しているので、あまりキャンペーン感はありませんが、2台目以降の料金をずっと500円引きにする内容です。
家族で利用する事で、3GBの場合2台目からは1,480円/月となるのでかなりおすすめです。

OCNモバイルONE

OCNモバイルONEのキャンペーンは「新コース」のプランで1GB、解約違約金無しで1,180円のプラン
さらにはOCN光モバイル割を適用すると200円安くなって月額980円で使う事が可能。
3GBでも1,480円になるので、UQの家族割と同じ程度の費用になります。

他にはSIMカード追加手数料無料キャンペーンを行っているので、1契約で複数台持つことも可能になるので家族で契約されている方にはかなり費用を抑える事が可能になります。
注意点としては、SIMカードにつき月額料金が加算されてしまう点です。
音声通話SIMだと1,210円、データ通信SIMだと440円追加になります。
それから追加SIMカード1枚につき送料(SIMカード手配料)が433.4円掛かります。

Y!mobile

Y!mobileのキャンペーンは、ワイモバ学割です。
5~18歳の場合、契約から13か月間1,480円で12GBの容量が使えます。
家族も同様に割引を受ける事が出来ますが元々契約がある方は割引が適用外となります。
また、5~18歳の方がワイモバ学割契約後6ヵ月以内に家族割引を申し込まないと適用になりません。

さらに気を付けたいのが、割引適用期間が終了した場合に、約1,000~2,000円/回線の料金変動があります。
Y!mobileは格安SIMではありますが、料金は他の格安SIMと比べて若干割高なので注意しましょう。

結果としてどの格安SIMがおすすめ?

結果としては、使える速度がで出ていて、料金も割安なUQモバイルがおすすめ!

さらには、低速モード(データ消費を抑える機能)も充実していて、低速モード時でも300kbpsの速度が出るのでストレスが少なく使う事が可能なんです!

格安SIMを料金と速度で検討する際の参考になったら幸いです!

是非コメントもお寄せください^^