格安SIMでの5G提供は新型コロナウィルスの影響で遅れる?

新型コロナウィルスの影響で中国の工場での生産に影響が出ている。
その影響は多岐にわたり、様々なメーカーは中国以外で生産を行ったり、工場の休止に追い込まれたりと様々な影響が出始めている。
そんな中、2020年2月24からスペインのバルセロナで始まる予定だったMWC Barcelona 2020が中止になった。
MWC(Mobile World Congress)は通信関連では世界的なイベントで、各メーカから最新の製品や技術が展示されたり、業界のキーパーソンによるカンファレンスが多数予定されていた。
2020年は5Gにとっては数多くの國や地域で展開される予定となっており、注目が集まっていた。
日本は2020年の3月から各社で5Gのサービスが提供される予定になっていたが、それらへの影響が気になるところ。

その現状は一体どうなっているのでしょうか?

HUAWEI以外の全メーカーが新製品発表会中止に追い込まれた

5G関連の新製品が多数出展される予定になっており、MWC(Mobile World Congress)の直前にプレカンファレンスを行う傾向にあり、2019年にはXiaomiがWMCで新製品の発表を行っている。
そのんな中、2020年には中国メーカーの世界展開がさらに加速する予測されていた中、会議が中止されたことにより様々なメーカからの発表が準備していた新製品が気になるところ。

HUAWEIではLeica製のカメラを搭載する「Pシリーズ」を3月に発表しており、WMC Barcelona 2020では、折り畳み式の新製品の投入する予定となっていた。
同様に折りたためる液晶技術などを活用した製品をXiaomiやOPPOも発表する予定となっていた。
他には、HonorやZTE、Nubiaなどが新製品をリリースするという噂もあった。
RoyoleはMWC Barcelona 2020で折り畳み式のスマートフォンの後継モデル「FlexPai 2」を発表予定であったことを明らかにしている。

このMWCの来場者数は10万人を超える大型イベントで、各メディアからの参加者が多い。
そのため、各メーカーがこの場で発表した事は、世界中に各メディアを通じてニュースで発表される格好の場でもある。
各社の新製品はMWCの中止を受け、HUAWEI以外のメーカーは新製品を発表する場を失ったことになり、新製品発表が遅れている。

各メーカーの新製品発表はオンライン形式で

MWCの中止を受け、各メーカーは新製品の発表の場を失ったわけではあるが、そのままでいるはずはありません。
結果、各社はオンライン形式で新製品発表を行う方向に切り替え、ライブストリーミングや動画配信を行った。
しかし、オンライン形式の場合だと、各メディアの関係者が実際のスマートフォンに触れる機会が無く、レビューが出来ない結果になってしまった。
こうなると、見た目やスペックなどでしか確認する事が出来ないため、実際の操作性などは見られず、製品が発売される国以外では実際の製品を見る機会が大幅に減ってしまった。

さらには、中国メーカーの場合、グローバルモデル向けとは別に、中国国内のみで販売されるスマートフォンが存在し、中国国内向けに製品発表会も行ってきた。
そえれらも、新型コロナウィルスの影響で、イベント開催は勿論のこと、人々の自由な移動も制限されている。
制限は、他の都市からの訪問者を14日間隔離措置をとり、確認が出来てから入国できるといった内容のため、発表会を開催しても人を集めることはとても難しい。

スマホメーカーからの情報発信が遅れる?

2019年の中国国内での製品発表会の動きでは、毎月数回の新製品発表会が行われてきた。
スマートフォンは世界的な普及は一回りし、買い替え需要が高まっている。
そんな中、世界各国では価格帯が安い、ミドルレンジや、エントリーモデルも新製品発表会でターゲットユーザーへ展開が行われてきた。

その際にカギとなっているのが「KOL」の存在です。(Key Opinion Leader)
彼・彼女たちは新製品に直接触れてライブ配信やSNSの投稿をおこなう。
KOLによって、製品の事が中国全土に配信しています。

しかしながら、新型コロナウイルスの影響により、各メーカーからの情報発信が停止せざるを得ない事態となってしまった。
中国では2019年11月に5Gサービスが始まっている。
消費者は4Gから5Gスマートフォンへ買い替えの関心が高まっている中、各メーカーは顧客の囲い込みに躍起になっているさなかの事態となっている。
中国メーカーでは5Gに対応したスマートフォンは2019年11~12月で8機種も中国国内で発表となっている。
実際のところ、世界で発表されている5G対応スマートフォンは5機種。それを超える8機種が中国国内では発表となっている背景から見ても、各メーカーの力の入れようは計り知れる。

現状の中国国内では、新製品発表会を行うなどの派手な行為は行えない。
結果として、各メーカーからの5Gスマートフォンの売り上げは当初の見込みよりも遥かに落ち込むことが予想される。
中国国内で5Gサービス展開を行っている3キャリア(China Telecom、China Mobile、China Unicom)でも5Gへのユーザー移行は一時的に失速する事が予想されます。
これに合わせて、中国国内で5Gの免許を取得した第4の事業者「China Broadcasting Network」のサービス時期も必然的に遅れる事になります。

日本への影響は?

新型コロナウィルスの影響は日本にも及ぶと予測される。
日本国内の5G展開はHUAWEIの機器は用いられず、中国の影響をあまり受けないように感じている方も居るかも知れませんが、部品ベースで考えると、中国工場で基板などの部品を中国で製造しています。
それらの影響を受け、日本国内においても5Gの製品展開は遅れる事が予測されています。

しかしながら、新型コロナウィルスの影響を逆風にとらえる声も上がってきている。

隔り状態や、離れた場所との通信で低遅延(通信の遅れが少ない)5Gが一役買う事になるからです。

新型コロナウィルスの治療では、武漢市に急きょ作られた病院ではHUAWEIの5G技術を使った遠隔医療システムが使われているため、5Gの技術は今後実用レベルでかなりの普及が見込まれる。

新型コロナウィルスの収束はまだ見えていませんが、収束の先には5Gの急速な展開が見込まれる。

併せて、中国1か国に製造が集中していることが今回の問題を大きくしている要因の1つでもありますので、各メーカーは製品製造を分散するなどの対策を今後数年かけて行う事になると思われます。

それらにおいても5Gの技術は使われますので、5Gの展開は減速はあっても、再度急速に加速する事も予測されます。