ジェイコムモバイルから60分かけ放題サービスの新プラン発表

ジェイコムモバイル(J:COM MOBILE)は、60分感かけ放題サービスを提供することを発表しました。

ジュピターテレコムが提供する、MVNOサービス「J:COM MOBILE」では、月額1,500円(税別)で月内60分までの国内通話が１回６０分未満の通話をかけ放題にする新音声オプションを2020年12月2日から提供すると発表しました。
この１回60分を超えた後の料金は、30秒あたり20円の通話料金が別途発生する仕組みです。

1. ジェイコムモバイルの新音声オプションとは？

ジェイコムモバイルの新音声オプションとは？

ジェイコムモバイル(J:COM MOBILE)では、現在既に月額850円(税別)で5分間かけ放題のサービスを提供しています。
今回新規に追加されたオプションは、5分以上の通話をされる方に対しての対策となります。
なぜ、完全かけ放題とせず60分のプラン設定なのかというと、ジュピターテレコムの調査では、１回の通話時間が60分を超えるものは全体の１%なため、99%の方に対しては60分で済んでいるためとした。
実際のところ、完全かけ放題とした場合は、無制限に利用される方が増加することが分かっていますので、設備を増強する必要が出てきます。
60分に制限することによって、無制限に通話される方は居なくなるため設備の増強費用が必要が無いといったこともジェイコムモバイル(J:COM MOBILE)の狙いの一つでは無いでしょうか。

ジェイコムモバイル(J:COM MOBILE)は専用の通話アプリ不要

ジェイコムモバイル(J:COM MOBILE)が提供する音声通話プランは専用のアプリは必要としない設計となっています。
理由としては、MVNOの専用アプリで通話の経験がある方なら分かると思いますが、通話時には専用のアプリから発信する必要があります。
着信履歴から発信を行う際には専用のアプリを選び直したり、中には電話番号をコピーして、専用アプリに貼り付けて発信しなければならないものもあったりと、何かと不便です。

これらからジェイコムモバイル(J:COM MOBILE)では専用アプリは使用しないで、通常の電話発信でサーバー側で処理を行う設計としています。
これはユーザーにとってはかゆいところに手が届く設計です。
ちなみに通話専用アプリは、電話帳機能の連携等様々な機能がありますが、これらの機能については著作物でありアプリを提供する際にはMVNO側でこれらに掛かる費用を支払ってくれているお陰で専用のアプリを利用可能としています。
なので、これらの費用とサーバー代を比較するとサーバー代よりもアプリの方が安いという理由から多くのMVNOではアプリを提供することが多くなっています。

また、ジェイコムモバイル(J:COM MOBILE)が提供する新音声プランの価格は月額1,500円(税別)となっていて、大手通信キャリアが提供している1,700円(税別)のかけ放題サービスを下回る価格の設定のため、同様のサービスを受ける場合に大手通信キャリアと対抗する事が可能な価格設定になっています。

実はこの新音声オプションは赤字？

この新音声オプションをジェイコムモバイル(J:COM MOBILE)が提供するには、大手通信キャリア(MNO)に対して音声通話料金を従量課金で支払う必要があり、負担が増加します。

しかしながら、管新政権から発表となったアクションプランによって、卸料金の値下げが行われる予定となった背景から、先んじて新音声オプションの提供に踏み切った様です。

これまでのジェイコムモバイル(J:COM MOBILE)

ジェイコムモバイル(J:COM MOBILE)は、2020年9月17日に料金プランを大幅に刷新しました。
内容は、データ容量を0.5GBプランは1GB、3GBプランは5GBに増量し、10GBと20GBプランについては容量超過後の速度制限を1Mbpsと緩和を行いました。

この刷新した料金プランは好評を得ており、販売数は2倍に伸びている模様。
この中でも際立って支持を受けているのが、1GBで月額980円というプラン。
次は10GBが多いという。

スマホとセットでの販売では、iPhoneSE(第ニ世代)とGalaxy A20が売れ筋で、今後はAQUOS sense3も伸びていくのではないかと予想されています。

大手通信キャリアのサブブランドのY!mobile、UQmobileからは20GBが4000円前後のプランが発表される中、ジェイコムモバイル(J:COM MOBILE)が提供する20GBプランへの影響はあるようですが、キャンペーン等では太刀打ち出来るとしています。
ちなみに、ジェイコムモバイル(J:COM MOBILE)が提供する20GBプランのキャンペーン適用では、SIMのみの場合24ヶ月目までは3,380~3,980円、端末とセットのプランだと12ヶ月目までは3,980円となっている。

MVNOの構造上、20GBのプランでサブブランドと戦って行くのはとても困難なのは承知しているので、10GBのプランで今後も戦って行くとしています。